骨粗しょう症

骨粗しょう症について

骨粗しょう症は骨が構造的にもろくなって、骨折しやすくなる病気です。

初期は自覚症状が少なく骨折をして初めて診断を受ける場合が多くあります。

女性、特にやせ型の方、55歳以上の方は骨量の検査をお勧めします。

横井整形外科では、最新の全身用DXA検査装置を導入して、安全で正確な検査を行い、その人にあった的確な治療を選択していきます。


☑ 骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気です。

☑ 痛みがないことが多いため、知らない間に進行していることがあります。(いつのまにか骨折)

☑ 日本には1000万人以上の患者さんがいますが、実際に検査(骨量検査など)している人は未だ少ないです。

検査

・腰椎・大腿骨のX-線や骨量検査が一般的です。

・血中のビタミンDの測定や骨吸収マーカー、形成マーカーも治療方針に役立ちます。

・骨量検査(骨密度検査)の方法は、4種類位ありますが大腿骨、腰椎のDXA法が最も正確です。

 しかしX-線とDXAの結果をよく検討しないと骨強度を誤って判定することがあるため注意を要します。

 (腰椎の圧迫骨折があるとDXAの数字が高く出て骨粗しょう症の診断を誤ることがあります。)

DEXA(DXA)法とは (二重エネルギーエックス線吸収測定法)

二種類の微量のX線を骨にあて、測定します(合計40μSv程度)。
4種類ある骨量測定法の中で最も精度の高い検査法です。

日本骨粗鬆症学会及び、日本骨代謝学会等が作成した「原発性骨粗鬆症診断基準」(2012年)でもこの方法が推奨されています。


原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版)
『骨密度は原則として、腰椎・大腿骨近位部の骨密度とする』
『上記の測定が困難な場合は橈骨・第二中手骨の骨密度を代用する』

と記載されています。

骨粗しょう症の治療に際して、DXAによる骨密度検査は重要ですが、脊椎や大腿骨頸部、橈骨遠位端の骨折の有無を確認し、X線での腰椎・大腿骨の形状をチェックすることも必要です。

DXAによる骨量だけでなく、その他の情報をもとにして総合的に治療方針を決定していきます。


安心・安全の最新の検査機器

この装置は高精度の骨密度測定器で、短時間で検査できます。検査はベッドに仰向けに寝ていただき、腰椎の4ヶ所と股関節を測定します。

骨密度(骨量)の測定だけでなく、骨質にも注目し、骨強度の測定が可能です。また、X線被爆がとても少ないのでご安心してご利用いただけます。
(胸部X線撮影の 約4分の1 と言われています)

骨密度測定装置 DPX-BRAVO

治療・予防

食事、適切な運動、良い睡眠、日常生活の改善はもちろんですが、最近は効果のある薬が注目されています。薬も骨粗しょう症のタイプにより個人にあった処方が大切です。

食事療法や運動療法との組み合わせで、少しずつ改善を目指していきます。



☑ 正しい運動をする(歩くだけでは不十分)

☑ 「転ばないように」とあまり安全を意識しすぎると、筋肉や骨に十分な負荷がかからないので少しだけ無理をして運動をしましょう。

☑ 食事(カルシウム、たんぱく質、ビタミン、ミネラル)

☑ 骨粗しょう症の程度、年齢にあった薬の処方(人それぞれ違ってきます)